445FX

為替相場分析オタクのブログ

「デイトレード 第1章」を考察(BYてるさん)

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トレードを学ぶ上で読んでおいた方が良い書物のひとつに、オリバー・ベレス&グレッグ・カプラ著の「デイトレード」があります。

私445の手法を学びに来てくれる方には必読書として推奨します。もちろん1回こっきりではなく、最低でも5回は読むように言います。

そんな折、弟子のてるさんが「デイトレード」を読んでの感想文を書いて来てくれました。感想文というよりは、考察、論文と言えるレベルです。

まずは第1章分をUPいたします。

読了されている方はもちろん、まだ読んだことのない方も楽しめると思います。もとい、トレーダーという仕事の素晴らしさと厳しさを知ってもらえるのではないかと思います。

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第1章 トレーディング勝者への誘い

熟練したトレーダーの世界を理解する

1. コストはいかに高いかをわかっているか。

 高収入な職業といえば、医者、弁護士というのがすぐ頭に浮かぶと思います。私は普段その「医者」のほうと一緒に仕事をさせてもらっていて、彼らがどのように医師になったかを知る機会があります。彼らは小学生のときから神童といわれ、さらに中学高校とふるいにかけられ、大学の医学部に入学するのです。そして、最難関の医師国家資格試験に合格し晴れて医師の仲間入りをするのですが、2年研修期間を経てやっと独り立ちできます。ここまでにかかった費用を想像してみると・・・。塾の月謝はあるし、学校だって私立の大学に行けば数千万円がかかります。書籍代だけだって馬鹿になりません。医者になれるのはほんのひとにぎりでしょうから、まさにハイリスク、ハイリターンの選択となります。

 私の病院で恐縮ですが、一般的な医師は朝8時前には、病棟にいて重症患者を一回りします。その後、外来診察をして、入院患者を回診しますが、19時って言えば、まだ病院にいます。そのほか、研究の論文を書いたり、患者に急変があった場合は夜中でも呼びだされます。忙しすぎてうつ病になる医者もいます。これで人の2倍、3倍もらっても本当に割りにあうのかと考えてしまいます。

 さて話をトレーダーに戻してみましょう。熟練したトレーダーともなれば、医師の収入をゆうに超えるでしょうが、もっと重要なのは、それを1日数時間、自宅で、チャートを見ることで可能にしてしまうのです。つまりトレーダー>医師ということになります。

 であれば、医師になるよりもっと多くのコストがかかることが容易に予想できますね。このコストには、金銭以外にも、情熱やストレスに打ち勝つメンタル、そして多くの時間を含まれます。それでもトレーダーになりたいのかと自分の胸に聞いてみる。「絶対トレーダーになる。」いつもこの答えが、胸から返ってくる。失うものはないにもない。ただ445FXとシンクロするだけを考えて生きていく。

 2. 熟練したトレーダーはわずかな道具しか必要としない。

 445FXは基本的には長期の水平ラインとゾーン。短期は12本のMAとフィボ61.8のみ。インジケーターは使わない。まさに、ミニマリストだ。ただ、ボリバンや各種オシレーターなどいろいろなインジケーターを使った末、余分なものをそぎ落とした結果、先生の頭に舞い降りてきたものであって、進化したがゆえに収束していったと考えるほうが正しい。熟練したトレーダーは、MAやフィボナッチから引き出すことのできる正確な情報が多いゆえ、ミニマリストになることが成立するである。そのかげには、地道な検証の裏づけがある。

 3. 今、この場所で成功を追求する

 私たちに必要なこと、つまりトレードで利益を出すには、遠い未来の値動きがわかっても仕方がない。エントリーした直後からせいぜい15分から1時間の値動きがわかれば、それはスーパートレーダーといえるだろう。筆者は2日から2週間といっているが、これは長すぎる。「今、この場所で」というのであれば、「今、この1トレードで」必要な情報分析だけで十分だと思う。445式では1分足を用いて直近の値動きについての分析を重点的に行っているトレードである。また筆者は、公衆の面前でこの直近未来の値動きを語るのは非常に勇気のいることであるといっているが、ブログにて、先生は数え切れないくらいエントリーポイントナウをかかれています。これはやはり自分のトレードに自信がないとできないことです。445式トレードの目指す方向性がまさに今、この場所で成功を追求するであることは言うまでもない。何が何でも、今ここ、445式を追及する。

 4. 熟練したトレーダーはなぜチャートで取引するのか

 ファンダメンタルが重要であるのは、もっともなことだが、我々445式は1分足のトレードスタイルであるため、下がったからファンダメンタルが機能した。上がったのはファンダメンタルが機能したからだ。というわけにはいかない。前述の通り、最小限のテクニカル分析で、チャートを攻略していくことが利益を出す近道であると考える。しかし、テクニカル分析が100%勝てる聖杯ではなく、時に分析に対して逆行し、損切に遭うこともある。ここで自分のテクニカル分析に不信感を持ってはいけない。講座の中で先生に「受け入れなけければいけない損失」の重要性を説かれている。まあいってみれば、相場への参加料というか、利益が出てたなら税金とでも考えるべきである。私の性格上、一度こうと決めたら、意地でも変えない性格なので、この辺は安心している。一度や二度の損切りでぐずぐずいうなら、どーぞ何時間もチャートに張り付いて一度あるかないかのエントリーチャンスを待つ手法にいけばいいじゃないですかといいたい。

 5. チャートは嘘をつかない

 ネット、ブログの配信者や、テレビ、雑誌のアナリストの多くが、私たちをだまそうとする。そして、後づけで、「ファンドや中東マネーが入った」「指標があった」といって帳尻あわせてをしてくる。財務諸表や決算報告や政府発表の嘘でさえ、優秀なトレーダーだったら見抜くことができる。 なぜなら、チャートは嘘をつかないからだ。私たちはある国や企業の業績がいいからといって私たちのお財布の中が膨らむのではない。それに伴って動く為替や株価の変動が私たちのお財布を膨らましてくれるのだ。チャートの値動きだけに注視していればいいのだ。

 前もって、どんな指標があるかという知識や情報は必要である。しかし、その内容で相場が上がるか、下がるのかという点では誰からのアドバイスも聞く必要がない。唯一相場から聞けばいい。そして、相場が上がるか下がるかは、私たちが自分で判断すればいいのである。

 6. マネーの足跡をたどる

 この本が書かれたのが、2002年であり、この頃ばまだファンダメンタルが全盛であったのだろうか。チャートパターンや移動平均線などのテクニカル分析はあまり認識されていなかったようである。企業収益や、財務内容、成長性では価格の変動の追跡できない。価格の変動を追跡するのは、チャートパターンやテクニカル分析である。

 相場に投下された資金は嘘をつかない。雑誌やインテーネット、テレビなどの出演者が、惜しげもなく自分の相場観を公表するには、それなりの理由がある。大衆の誘導である。大衆が利益を出さないように誘導しているのである。そして厄介なことに彼らは本当に利益を出すには、資金の動きを追うこと、つまり、価格の変動を追うことが重要であることを知っている。私たちの周りで信用できるのは、目の前のチャートとそれを分析する自分だけだ。それ以外は何も信じなくていいのである。価格の変動だけが真実を映し出す。

 医師が治療方針を決めるには、問診、視診、検査と進んで確定診断後、治療方針を決める。患者の話ばかりでもなく、自分の聴診器からの情報だけでなく、最後は検査データにも頼って、診断を確定させるのである。私たちもまったく同じように、用心深く、妥協のない状況判断してからトレードする必要がある。レントゲンやCTMRIで見るかのように正確に、念入りにチャート分析して初めてトレードできるのである。大事なのは、他人の意見ではない。チャートと向き合い、状況判断する能力が大事なのです。

 7. テクニカル分析を知るか、死ぬか

 今回のテーマは簡単に言うと、「テクニカル分析ができないと、利益が出ません。損失をこうむりますよ」ということを意味している。ファンダメンタル分析は1年以上の長期のスパンでは有効であるが、短期トレードにおいては、テクニカル分析、チャート分析に勝るものはない。

 テクニカル分析やチャート分析も、時として、私たちの期待を裏切り、機能しない時もある。こんな時、テクニカル分析やチャート分析を理解していない人は「そら、見たことか」というだろう。しかし、それは大きな間違えである。真の勝ち組トレーダーはテクニカル分析が機能しなかったこともたくさん経験している。テクニカル分析が機能しないこと織り込み済みである。ただ損切するだけである。そして、彼らはテクニカル分析が機能しなかったという事実を相場のメッセージと受け止め、新たなエントリーポイントを探し始める。転んでもただでは起きない戦略がきちんとねられているのである。私たちがなすべきことは、唯一、テクニカル分析、チャート分析に基づいて練りに練ったトレード手法を作り上げていくだけだ。そして私たちには、すでに445式という手法が存在しており、これを深彫りしていくだけでいいという大変恵まれた環境にいることも認識しなければならない。

 8. 錆びたナイフだけで銃撃戦に参加してはならない

 最初の講義だったでしょうか・・・。445先生も同じようなことをおっしゃりました。「FXは戦場です。それなのに無防備で、武器も持たず参加する人が多い。訓練し、武器を持って戦場に向かってもらいたい。」と。しかし、他人のトレード技術を習得するのは、非常に難しい。持ってる資金も実際トレードで得たい利益も検証での印象や元来の性格まですべて異なる他人がわかるような単純なのものではない。ということはトレードを学んでも無意味なのか。答えはノーだ。但し、445式の場合は。なぜなら、手法は3日もあれば80%先生と同じエントリーポイントを見つけることができるだろう。445式のいわゆる「強み」は、メンタルの強化だ。私がこのようにデイトレードの考察を文章に起こしているのも、その1つだ。強いメンタルを持って、統計的な考えに基づいた手法を駆使することで、FXという戦場で生き延びれるのだ。そして、本文を引用すると、「師匠ができることは、弟子の次なる戦いに備えて適切な装備を持ち、その操作に熟知していることを確認するのみである。戦いそのものはトレーダー個人のものであることを肝に銘じてほしい」ということだそうだ。445先生に鍛え上げられ、優秀なパイロットとなり、「撃墜王」めざして大空を飛ぶという夢が膨らむ。

 9. ますは知識を求めよ。利益はその次である。

 「鳥が先か卵が先か」どちらが先がわからない時に使われるが、トレードに関して知識と利益どちらが先かといわれれば、もちろん「知識が利益より先にある」のは誰が考えてもわかることだ。その知識とは生半可な知識ではない。必ず利益の出せる知識だ。一時的なビギナーズラックでなく、相場からずっと利益を出せる知識である。この知識から手法を編み出し、メンタルを鍛え、資金管理を学び、実際チャートに向かうのである。このときも最低、デモトレードで月単位で連続して利益を出せるようになって、リアルトレードを始めるのである。もう常勝トレーダーの扉は開かれたとおもっていい。まずは知識を手法をメンタルを資金管理を徹底的に理解しよう。

 10. 短期の時間軸-トレーディングの正確性を高める鍵

 私たちは数週間先の相場に興味はない。長期の相場の予想に意味を見出していないからだ。分析の時間軸が長くなると、精度が劇的に下がってしまう。その上、資金効率が悪すぎるのがその理由である。私たちは、150pipsから100pipsが目標、というか必須だ。15分後、30分後に何が起きているのカが起きているのかが知りだけなのだ。

 11. なぜ短期の時間軸がもっとも安全なのか

 私たちのような短期トレードを行うことは、乱高下するような相場でも、臆することなくトレードできる。損失のあるポジションがあってもその日のうち、その1時間内にポジションを閉じて、損失を受け入ればいい。私たちは、小刻みに売り買いを変えてポジションを切り替えることができる。優れたトレーダーは以下の7点を信じている。

1迷ったときはポジションを手仕舞う

2ポジションを取り直すことができる

3ポジションを手仕舞えば、頭もすっきりする

4ボンクラが利益を上げるときもある。

520%下落した銘柄で5%の損失で済んだのならそれは敗北ではなく、勝利である。

6最良の防御は最良の攻撃

7ポジションを手仕舞うことは、明日もポジションをとれることを意味する。

 12. 3つの発見

1そのトレードでも利益を上げる可能性がある。エントリーと利確のタイミングを間違わなければ。

 この2つを間違うとすべてのものを失う可能性さえある。

2利益の出そうもない銘柄でも、エントリーと利確のタイミングを間違わなければ利益を

 上げることもある。

3相場が上昇するのは、唯一、買い注文が売り注文を上まわったときだけだ。

 13. 愛-トレーダーの力の源泉

 本書では愛といっているが、知的好奇心とでも訳したらであろうか。トレードに全身全霊をかけられるのも、トレードの困難さを受け入れられるのも、知的好奇心がそこにあるのだ。損切したときでさえ、この知的好奇心が止まることを知らないならば、常勝トレーダーになる扉をこじ開ける資格をもっていることになる。常勝トレーダーとなるためのありとあらゆる困難も乗り越えるちからを与え、常勝トレーダーになってからも利益を出し続けるのである。この章を読んで、ザ・ブルーハーツの「僕の好きなもの」という歌を思い出した。

 

吐き気がするだろう みんな嫌いだろう 真面目に考えた 真面目に考えた

僕、パンクロックが好きだ 中途半端な気持ちじゃなくて

本当に心から好きなんだ 僕、パンクロックが好きだ

友達ができた 話しあえる奴 何から話そう 僕の好きなもの

僕、パンクロックが好きだ 中途半端な気持ちじゃなくて

あぁ… 「優しい」から好きなんだ 僕、パンクロックが好きだ

 

だからブルハは天下取ったんだ。

 

14. トレーダーと占い師

 日本人に関していえば、中流階級で一生過ごせれば、これに越したことはないと考えている人は少なくないのではないだろうか。そこそこの「快適」が「確実」に保証されて、それがずっと続く。まあステキ!

 ってなことはありあえない。残念ながら。新聞をみれば、上場会社が合併する一方、大企業が何千人単位、何万人単にでリストラを発表する。10年後なくなる職業なんてランキングもある。これから何かのスペシャリストだけが生き残れるのだ。

 意外にも、トレーダーになりたいと思う人の中には、安定的に勝ち続けたいと思う人がいる。これは間違いである。この不確実性を受け入れたとき、トレーダーとして成長でき、結果として確実に利益を出せるトレーダーになるのである。

byてる

「デイトレード 第2章」を考察(BYてるさん) - 445FX 常勝blog

「デイトレード 第3章」を考察(byてるさん) - 445FX 常勝blog

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「勝者は希望を売り、敗者は希望を買う」この帯の文句、すごく好きです。