精神活動そのものが労働
トレーダーとして生活してゆくのに必要なのは、身体面ではチャートを見るための視力とマウスをクリックするだけの体力があればよく、ほとんどが頭の中「考え方」が労働をする仕事です。考えたことを語る、本に書く、ということではなく、精神活動そのものが労働に値するという稀有な職業です。ですから、トレーダーという仕事にふさわしい「心の形」を形成していることが大切です。
生活習慣病と言われる肉体の疾患は、読んで字のごとく日常の飲食の内容や運動量、睡眠サイクルなど生活習慣を原因とした病です。心にもそれはあって、昨今では「鬱」などが生活習慣病として上げられています。がんばりすぎや自他に対するものの考え方の不安定さが、脳から分泌するホルモンバランスを変えてしまうというわけです。
さて、精神活動が労働そのものとなるトレーダーの私たちが作るべき「心の形」ですが、いたって単純です。
「一貫してルールを守り抜く心」
手法通りのエントリー&エグジットを行う だけではなく、
相場の研究(勉強)を絶え間なく続ける
検証作業をしてデータによる裏付けを取った方法を採用する
資金管理を守る
準備を整えてからトレードを行う
ミスをした時の対応策を用意する
これらもすべてトレーダーとして必要なルールの中に入りますので、「一貫してルールを守り抜く心」の一言でまとめられると思います。
どんな仕事にも遊びにもルールはありますが、前の記事でも述べたように、トレードは外部からのチェック機能がない世界なので、自分自身の心の中で完結していなければなりません。
一事が万事というように、日頃からの考え方や行いがそのままトレードに反映されますので、未だ上手くいっていない人は生活習慣そのものを改善する必要があります。
「バットを振るのは嫌です」という人に「野球選手になりたい」と言われても困る
例えば、飲みすぎ食べすぎをやめる、とか。浮気をやめる、とか。喧嘩はしない、とか。文字を丁寧に書くよう心がける、とか。服装に気を遣う、とか。言葉遣いを正す、とか。掃除をちゃんとする、とか。。。(これらのトレードへの作用については次回に)
上記の例えは普通にそうした方がいいものではありますが、それはそれで人間味だとか人生の醍醐味みたいな話で済んでしまうのが一般社会ですね。もしこれが融通のきかないつまらない話に聞こえてしまうのなら、別の職業を選ぶといいと思います。「バットを振るのは嫌です」という人に「野球選手になりたい」と言われても困りますので(苦笑)
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