トレードを学び始めた理由は人それぞれだと思いますが、大枠「何にも依存しない独立した経済の確立」といったところでしょう。
時間にも場所にも縛られず、わずらわしい人間関係もありません。利益を上げるのも失うのも、すべては自己の責任のもと。
通信回線とパソコン一台があれば(スマホでOKの人もいますね)、世界中どこででもトレードで稼ぐことができます。
それなりに自信をつけたトレーダーA氏は言う、
「万が一全てを失っても、10万円の証拠金があれば、この自分のトレードテクニックですぐに復活できるよ、10万円くらいなら友達に借りてでもなんとかなる金額でしょ」
毎月コンスタントに1000pips前後を獲得し、人間関係も良好なA氏なら、10万円どころか100万円くらいは貸りる宛てがあるかもしれない。
でもこれは、「全てを失った」というほどの状況を想定できていない者の言葉だと、私は言いたい。
住む場所を追われた状態。
通信回線も自分名義では持つことが出来ない状態。
証券口座を自分名義で開くこともできない状態。
こういうのが「全てを失った」ではないでしょうか?
こうなってはトレーダーなんて、まったくもって役立たずです。
そして、人生のどん底を味わっている最中にメンタルが安定しているわけもなく、そんな時にトレードをやったって「稼ごうとする焦り」がさらなる惨敗を招いてくれるでしょう。
ですからトレーダーは、最低限の文化的な生活と労働の上に乗せさせてもらっている職業なのだという謙虚な気持ちを持つことが大切です。
「トレーダー最強だぜ~」的なヒロイックな妄想はしちゃダメよ。^^